第55回日本薬剤師会学術大会に参加しました②
モバイルファーマシーが展示会の会場外に来ており、実際に中に入って設備等を見学することが出来ました。非常時のみに使える移動型の薬局で、どこでもお薬を患者さんに届けられる最低限の設備が搭載されている車です。調剤棚に地震や車の移動で薬が落ちないようストッパーがつけてあったり、瓶に入った薬が割れないように保管する入れ物があることを知りました。また、キャンピングカーを改造したものなのでトイレや最低3人程度は寝られる寝床も搭載されてありました。東日本大震災の被災地に住む薬剤師として、今回の学会を通してモバイルファーマシーについて深く知る事が出来て良かったと思います。
医薬品卸のバイタルネットが災害時用の緊急車両を展示していました。大雨災害の時、通常車両が通行出来なかった事があり、吸気口を上部に延長して設置することである程度浸水した場所でも通行できるように改造されていました。
地震以外にも大雨、台風災害があるので医薬品卸も絶えず医薬品供給ができるよう備えていて心強いと思いました。
学術大会展示会場の入口付近には東日本大震災時の宮城県内における薬剤師班活動報告がパネル展示されていました。
本来であれば2011年10月に宮城県で第44回学術大会が開催される予定でしたが、震災直後で仙台市内にある開催予定施設の損傷が大きく、代替地・代替施設も見つからず中止となった経緯があり、今大会の展示となったようです。
のべ4,298名もの薬剤師の支援をいただいており、復興に貢献していたことがわかりました。
弊社薬剤師の口頭発表の様子です。昨今で話題の対人業務についての内容でした。普段、自分たちが努力している事もあり興味深く拝聴しました。
調剤機器や情報システムの他、一般の方向けに販売している医療機器も展示・販売されていました。こちらは体験もできるためか1日目・2日目とも常に満席でした。
ヤマザワでも実際に体験して購入した方も10数名ほど(!)。単なる健康器具ではなく医療機器ならではの品質の高さがうかがえました。
(編集者註:それなりの価格だったはずなのに、購入者が多数いたことに驚きでした)
日々の業務に役立ちそうな情報をたくさん持ち帰ることが出来ました。また、コロナ禍でなかなか自店以外の社員と会う機会が限られていたので、交流を深める良い機会になりました。