2021.04.20

最近のジェネリックの動向について

昨今、ジェネリックメーカーの問題に関して立て続けに報道され、

不安に感じている方も多いと思います。そのためジェネリックの現在の状況や当社の採用基準についてまとめてみました。

小林化工、日医工の問題について

小林化工、日医工の2社が申請とは異なる製造工程を経た薬を市場に流通させた事が発覚したと報道がありました。それぞれが独立した問題であり、小林化工は原薬の入れ間違いを起こし、残念ながら被害者が出てしまいました。日医工は幸いにも健康被害は生じませんでしたが、申請とは異なる製造工程をしていた薬が複数あったことが処分の理由となったようです。

現在、問題があった薬は全て回収されており今、流通しているジェネリック医薬品に問題はありませんのでご安心してご使用下さい。

ジェネリック医薬品はなぜ安いのか

今回のような事件があるとジェネリック医薬品は価格が安いため品質や安全性を蔑ろにしているのでは?と不安を覚える方もいらっしゃるかもしれません。ジェネリック医薬品が廉価で提供出来るのは有効成分の特許期間が過ぎて先発メーカーの専売期間が終わり、他社が開発費と営業費を抑えて製造・販売する事ができるようになるからです。品質や安全性はジェネリックメーカーも先発品メーカーと同様の基準を国が設定(ジェネリックメーカーによっては自主的にそれ以上に厳しい基準を設定し、情報も開示)しているので、ちゃんとルールを守って製造していれば本来は安心して使えるものなのです。

ジェネリック医薬品の有効活用を

多くの場合、1つの成分に対して複数のジェネリック医薬品が発売されています。薬局ごとに採用基準は異なると思います。当社は患者様に安心してジェネリック医薬品を服用していただけるよう安定供給ができるか、薬として飲みやすくなっているか、間違えにくい工夫をしているか等、複合的に判断をして選んでいます。

今回の事件で大変ご心配をおかけしております。当社は引き続きジェネリック医薬品の採用に注意を払ってまいります。ジェネリック医薬品は患者様の医療費の負担軽減に貢献できるものですので今後も変わらずご利用していただければと考えております。

付録:今回の薬用植物

サフラン(番紅花)は、アヤメ科の多年草。

アヤメ科 Iridaceae クロッカス属 Crocus サフラン Saffron

南ヨーロッパ、小アジア原産。古代から栽培され、野生の原種は見られない。日本では大分県竹田市が名産地。

鎮静、鎮痛、通経剤として生理痛、月経不順、風邪などに用いる。

含まれる主な漢方薬

特になし。民間薬として用いられる。

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